オトナな初恋
動きと止めて時計を見る拓海さん。


『チッ…』


舌打ちをして離れる。
苦し紛れに言ったけど、どうやら本当に見回りの時間だったみたい。





『…帰るか…』



「う、うん…」




『亜希、今日家に寄っていかない?』



「うん。行きたい。行ってもいいの?」



『断る理由がない。今だって亜希の事押し倒したくて仕方ない…』



「押しっ!?た、拓海さんのえっち!!」



『…しょうがねえだろ。これからって所で止められたんだから。』




「〜っ!!わ、私着替えて来るから!!車で待っててね!」





びっくりした!!あんなストレートに言われてもなんて答えていいかわからないじゃない!






ロッカーの鏡に映った私の顔は真っ赤だった。



「真っ赤だよ…あれ?これ…キスマーク!?」



ブラウスの衿に隠れるくらいの所に赤い跡がついていた。
いつの間に!?
さっきの行為を思い出して、また顔が赤くなる。







顔の赤さが落ち着くまで更衣室を出ることができなかった


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