オトナな初恋
「また今度の機会にって言ってたでしょう?それに行くなら行くで、どうして話してくれなかったの!?」




『言ったら大荷物になるだろ?驚かせたかったし。』






「に、荷物!!今から服とか取りに家帰って用意してもいい?」







そうだよ。着替えとか足りないじゃない!






『飛行機の時間間に合わなくなるから無理。』








「そ、そんなぁ!!」






自分だけちゃっかり用意してきてずるいっ!!
拓海さんの馬鹿っ!





































『…まだ怒ってんのかよ』





「…別に…」








飛行機の中。
拗ね気味の私と、それを見て呆れる拓海さん。








ああ。行くとわかっていたら、色々行きたい観光場所とか調べたりしたのに…










『悪かったよ。驚かせたくて黙ってたけど、怒るとは思ってなかった。
今回は俺に全部任せて。2泊で行けるところ色々調べておいたから。』










「驚かせられるより、色々一緒に調べたりしたかったんだもん。」






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