オトナな初恋
そういって私は拓海さんと反対側を向いて目を閉じた。
可愛くないな私。
拓海さんが北海道連れて行ってくれるっていうのに。



そう思いながらいつの間にか眠ってしまっていた。



















ガタンと揺れて目を覚ます。





いつの間にかシートベルトをつけられていて、飛行機は着陸していて、周りは荷物を持って降りる準備を始めていた。




私もそれにならって支度を始める。






『空港から出てるバスに乗って、札幌に行くから。』

















拓海さんに付いて行き、言われるがままバスに乗る。




空港から札幌までの道のりは、何もない普通の道路で、自分が北海道にいる実感がまるで沸かない。











そう思ってた時、拓海さんに肩を叩かれ振り向く。








「わぁ!!綺麗…」






拓海さんの後方、私達の座っている席とは反対側の窓から見えた、景色。





ちょうど日が落ちる寸前、大きな夕日が辺り一面真っ赤に染める。






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