オトナな初恋
『許してほしい?』




「うん。」






『…じゃあ、今旅行代払ってもらおうかな。』





あ!忘れてた!!
かばんから財布を取り出して聞く。






「幾らくらい?持ち合わせ少ししかないから、明日どこかの銀行でお金おろしてからでもいい?とりあえずさっきの食事代だけ今払っておくね!」







『いや、必要ないよ。』




え?だって今旅行代払えって言ったよね?






『お金で払ってもらうなんて言ってないよ。』





「じゃあ、どうやって払うの?」






『亜希の体で払って。』






体って…?

………



「―ッ!!?」






まさかと思うけど、それって…


そういう意味!?







『早く。
そうだな。まずそこに立って、服脱いで?』




「そ、そんな事、出来ないよ。拓海さん、ちゃんと旅行代払わせて。」





『許して欲しくないの?
ほら、早く…』




ベッドに腰掛けながら言う拓海さんの声は、NOとは言わせない厳しい口調。





逆らえない。





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