オトナな初恋
「大丈夫??」





『ご、ごめんね。…お兄さんも…すみません…いきなり悲鳴あげちゃって。』








『い、いえ!!こちらこそすみませんでしたっ!
ぼ、僕は亜希の兄の幸一と言いますっ!』





僕!?



兄を見て驚いた。真っ赤な顔で、これでもかってくらい真っすぐたっている。







『亜希と同期の北川奈緒といいます。』





まだ少し青い顔をしながらも挨拶をする奈緒。






『奈緒さん…素敵な名前ですね!!』




お兄ちゃん…まさか…
奈緒の事?







いや…まさか…ね?









「奈緒、話あるって言ってたけど…」





『うん。でも…また今度でいいや。お兄さん来てるのに突然押しかけてごめんね?』







ちらっとお兄さんを見て話す奈緒。







「…お兄ちゃん、スーパーに買い物頼まれてくれる?」






『へ?』







「だから、買い物!!奈緒に温かい飲み物と、一緒にご飯したいから、材料買い足してきて欲しいの。」







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