オトナな初恋
家に着いてからお兄ちゃんに奈緒の提案を伝えた。






お兄ちゃんは喜びも怒りもしないでただ1言、




『わかった。』




それだけしか言わなかった







































『へぇ。ここが早坂主任の知り合いのお店?』







次の日、私と奈緒とお兄ちゃんは3人で多田さんの居酒屋へ向かった。




拓海さんはお店に先に行ってると言ってたから、もう中にいるはず。





「カウンターしかないから、4人横に並んで座る事になるけど。」





説明して入り口ののれんをくぐる。







『いらっしゃい!亜希ちゃん久しぶり!』



多田さんが威勢よく出迎えてくれる。




拓海さんは席から立ち上がって、お兄ちゃんに軽く頭を下げて挨拶をした。









「2人とも、座って?何飲もうか?」




『私はビールかな。お兄さんは?』





『同じものでいいです。亜希はウーロン茶だぞ。』


拓海さんもビールを頼んで乾杯をした。










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