オトナな初恋
さすがに拓海さんもこないだ私が説明したとはいえ、こんなに早くお兄ちゃんが行動に移すとは思ってなかったみたいで、立ちすくして、テーブルの上を見ている。
『どうした?手に取ってちゃんと見ろ。それとも亜希と結婚する気ないのか?結婚を前提にって言ったのは嘘か?』
ソファに座った下から拓海さんを睨み上げるお兄ちゃん。完全に脅迫じゃん!!
「お兄ちゃん!こういうのは、本人達で決めるから放っておいて……拓海さん!?」
拓海さんは床に胡座をかき、テーブルの上のパンフを1枚取り上げ見始めた。
「拓海さん何してるの?」
『何ってどこにするか決めてるんだよ。せっかくこんなに沢山持って来てくれたんだ。しっかり見て決めないと。』
見て決めないとって……
「待ってよ。私達、まだそこまで話は進んでないのに!」
『だから今、進めてるんだよ。亜希もどこにするか見るといいよ。』
何?お兄ちゃんだけじゃなくて、拓海さんまで話が噛み合わない。
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『どうした?手に取ってちゃんと見ろ。それとも亜希と結婚する気ないのか?結婚を前提にって言ったのは嘘か?』
ソファに座った下から拓海さんを睨み上げるお兄ちゃん。完全に脅迫じゃん!!
「お兄ちゃん!こういうのは、本人達で決めるから放っておいて……拓海さん!?」
拓海さんは床に胡座をかき、テーブルの上のパンフを1枚取り上げ見始めた。
「拓海さん何してるの?」
『何ってどこにするか決めてるんだよ。せっかくこんなに沢山持って来てくれたんだ。しっかり見て決めないと。』
見て決めないとって……
「待ってよ。私達、まだそこまで話は進んでないのに!」
『だから今、進めてるんだよ。亜希もどこにするか見るといいよ。』
何?お兄ちゃんだけじゃなくて、拓海さんまで話が噛み合わない。
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