オトナな初恋
『亜希?どうした?お前も早く座って一緒にパンフレット見たらどうだ?ここなんか、今日見て来たんだが、接客態度も良かったし、ホテル内にある教会も広くて綺麗で良かったぞ?』



お兄ちゃんはそういって私に某ホテルのブライダルプランを見せてくる。




なんか…やだ。


私達の事なのに。



お兄ちゃんは勝手に式場見に行ってるし、拓海さんまで私の話も聞かないで、お兄ちゃんと一緒になって話進めて行こうとするなんて…





「もういいっ!!どこでもいいよ!2人で勝手に決めちゃえばいいよ!!」





それだけ言って部屋を出た

















『待てよっ!!』





マンションを出てすぐに拓海さんに捕まってしまった。


「離してよッ!」



『どうしたんだよ!?何が気に入らない?』


「全部よ!!拓海さんなんでお兄ちゃんのいいなりになって一緒に式場決めようとしてるの?私、こないだ言ったよね?もう少し仕事頑張って、お金も貯めて…それからでもいいって言ってくれてたのに…何でよ!どうして急にッ…んんっ!?…やッ…」



うるさく喚きちらす私の唇を塞ぐ様にキスしてきた拓海さん。


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