オトナな初恋

「式が終わった後も大変なんだね。」



『そうだな。』



『２次会の後どうする？』


「着物脱ぎたいから、帰りたい。」



披露宴の後着替える暇が無くて振り袖のままの私。
汚したりしたくないし、落ち着かない。




『早坂主任に亜希！』


「奈緒。おめでとう！」



『ありがとう。ねえ、何か食べるもの無い？ずっと食べる暇なくて…』




「このﾋﾟｻﾞ食べる？」



差し出すのと同時に口に放りこんで食べる。



『ありがと…ん…美味しい！亜希、挙式の後でも、披露宴のお色直しの時でもすぐに口に入れられる食べ物用意しておいた方がいいよ。』




高砂席にも料理はいっぱい並んでいるのに、結局は食べられないなんて悲惨な話だよね…




「わかった。奈緒ｻﾗﾀﾞもあるよ。」





『食べたい！……っと、呼ばれてるからいかなくちゃ！またね。』





「花嫁って体力も必要なんだね…」



『…みたいだな。』




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