オトナな初恋
拓海さんもトイレかな?




5分待っても戻って来ない


どこ行っちゃったんだろう?
携帯を取り出してかけてみた



『着替え終わった?今1階上の階にいるから来て。』




えぇ?上の階に一体何の用事があるの?


不思議に思いながら、上の階を目指す。


エレベーターを降りると待ち受けていた拓海さんに手を引かれて歩き出す。





歩いてる途中でどこへ行こうとしてるのかわかって来て、焦り出した。



「拓海さん。まずいって。帰ろうよ。…ねぇってば!」



けれど聞く耳持たない拓海さん。
そうこうしている内にたどり着いた、突然開けた空間。明るい照明の奥には重そうな木の開き扉がある。




「拓海さん!ここに何の用事があるの?」


『さっき来てみたらさ、鍵かかってなくて。掛け忘れて帰ったんだろうな。』




そういって扉に手をかけた



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