オトナな初恋
「!?」


関口主任を見ると、ジッと私を見下ろしている。


こんな関口主任、見たことない。


関口主任は誰に対しても、いつも優しい笑みを浮かべて、相手の事を安心させるような話し方をしてた。


仕事中や、お昼が一緒の時とか私に対しても、そうだったのに…


関口主任に対しての違和感がわかった。



目が。



お店に入ってから、今も笑っているのに、目が笑ってないんだ。




作り笑い。



まさにそんな感じ。



「関口主任?」



手を放してもらおうと少し動かした。なのにさらに掴む力が強くなる。



そして、関口主任の顔から…笑みが消えた。



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