幼なじみ物語2
大輔はわけが分からないといった顔をした。


「うん。締め付けられる感じ」

「よく分かんねーけど、それならお前早く寝ろよ」

「う、うん」


そう言いながら大輔は部屋を出た。

まだ恋を知らない大輔は、風邪か何かだと思ったんだろう。

俺は早くに布団に入った。

寝ようとしても、頭の中に碧依のことばかりが浮かんできて、なかなか寝付けなかった。

何日か俺は碧依を避けた。

上手く話せない自分が嫌になった。

避け続ける俺に、碧依は痺れを切らした。


「なんで避けてるの?」




< 11 / 163 >

この作品をシェア

pagetop