幼なじみ物語2
第十一章
T高組も私立組も工業組も、全員合格して、すぐに卒業式がきた。

今日でこの制服を着るのも最後。


「‥よしっ!」


俺は気合いを入れて家を出た。

今日は一つだけ、勇気を振り絞ろうと決めたことがある。

碧依を好きだから。

それを証として残したくて。

いつものように、碧依と大輔と家を出た。


「今日で卒業なんだねぇ」


寂しそうな声で碧依が言った。

そして空を見上げた。




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