幼なじみ物語2
夜、いきなり家にきた碧依の第一声。

声はかなり怒っていて、顔を見なくても表情は想像できた。
もちろん、怒りが顔に表れていた。


「あたし、何かした?」


碧依に問い詰められて、俺は何も言えなかった。

まさか“好きだから”なんて言えないし、小学4年の俺には他に言い訳を考える頭もなかった。

黙ったままの俺を見て、碧依は涙を流した。


「ちょっ、何で泣いてんの!?」


俺は焦って碧依に駆け寄った。碧依は必死に涙を拭っている。


「さとちゃんが無視するからじゃん‥あたしのこと嫌いになったの?あたし、さとちゃんと喋れないと寂しいよ‥」




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