幼なじみ物語2
廊下を歩きながら、さっきまでの大輔の態度を思い返した。

注意して見てみれば、確かに大輔の碧依を見る目は、他の女を見る時と違った。

嘉津に向ける目と比べれば、一目瞭然だ。


優しい目で碧依を見る大輔。

たとえ会話を交わしていなくとも、大輔の目線はいつでも碧依に向いていた。


俺は確信を得た。

大輔は碧依のことが好き。

俺と同じように。


いつから好きなのかは分からない。

けれど、長い間碧依を想っているに違いない。

俺の中で焦りが出てきた。




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