幼なじみ物語2
最終章
俺は碧依と一緒に家へと帰った。


碧依に笑いかける母親に、俺は大輔がいるかを聞いたんだ。


けれど、返ってきた答えは思いがけないものだった。


「大?さっき出かけたよ」


出かけた!?


「は!?どこ行ったんだよ!」


俺は碧依以上に慌てて、母親に問いかけた。


「大なら同じクラスの子の家に行くって言ってたわよ」


母親の言葉を聞いて、俺の頭にすぐ浮かんだのは、嘉津の顔だった。

その時、碧依が俺の服を引っ張った。

振り向くと、不安そうな碧依の顔がそこにあった。




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