幼なじみ物語2
夜、碧依と大輔が、幸せそうな笑顔で報告にきた。

それを俺は、泣いたのがバレないように、暗闇の中で聞いた。

声の震えを抑えながら、いつものトーンで「おめでとう」って。

けれど、多分大輔にはバレてたと思う。

やっぱり双子だから。

こういう時双子って、すごく不便だ。

バレたくないのに、バレてしまう。

分かりたくないのに、分かってしまう。

そんな思いは、今までだって何度もしてきた。

これからだって、多分するだろう。

けれど、大輔とならいいかなって、そう思えた。




< 159 / 163 >

この作品をシェア

pagetop