幼なじみ物語2
俺の気持ちは、今でも碧依にある。

前よりは薄れたけれど、碧依を好きという気持ちは、変わっていないんだ。

でも今は、二人が幸せならそれでいいと、心から思えるようになったんだ。


今なら素直に言える気がする。

“二人の幸せが、俺の幸せだよ”って。


この街に大輔と一緒に生まれて、碧依に出会えた。

かけがえのない仲間にも、出会えた。

いろいろなことを経験して、少し大人になって。

恋をして、失恋だって当たり前にして。

そうやって少しずつ強くなっていく。

今の俺は、何も怖いものなんてない。

碧依と大輔がいれば、なんだってできる。

俺たちの絆は、簡単には壊れないんだ。


いつか、恋の相手じゃなくて、大切な仲間として碧依を見れる日もくるだろう。


だって、新しい恋は、もうすぐそばに。




---END---


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