幼なじみ物語2
俺は放課後、透たちと別れたあと、まっすぐ家へと帰った。


「大輔ー」

「おっ、悟おかえり」


リビングに入ると、ソファに座った大輔が顔だけをこっちに向けて言った。


「お前明日家にいる?」

「明日?いる予定だけど。どうかした?」


不思議そうな顔で、大輔は見つめた。


「いや、明日さぁ、同じクラスの友達が遊びくるんだけど、どうかなぁって思って」

「別に俺はいいよ。あれだったら碧依んち行くし」


そう言って大輔は読んでいた雑誌に目を戻した。




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