幼なじみ物語2
教室に入ると、透たちが集まっていた。

若歌を見るとまだ拗ねてる感じ。

何が原因かは全く分からない。
女ってほんと分かんねー。

けど俺はそれで別に若歌を嫌いになるとか、そんなんは全然なかった。

若歌は明るくてまわりの気配りもできて、結構いいやつだから。

女の子らしい碧依とは違って、サバサバした性格の若歌は、絡みやすくて俺は好きだった。

碧依を除いたら1番仲の良い女友達だって言える。

俺はみんなの集まるところへと行った。


「おっ、悟おはよ。朝からどこ行ってたんだよ」

「大輔とちょっとな」


武司の問いかけに、俺は適当に答えた。


「今な、土曜日の話してたんだよ。タケと明子いなかったし、話してやろうと思って」


透が俺を見上げながら言った。

俺は自分の椅子を持ってくると、腰を下ろした。




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