幼なじみ物語2
そう言って勝手に部屋に入り、座り込む碧依。俺はドアを閉めて座った。


「最終日の大阪の自由行動あるじゃん?百合も入れて4人で回ろうよ」


大体の自由行動が班行動だけど、最終日の大阪だけは自由だった。


「また悟と違うクラスだし、少しは4人の思い出作りたいし」


笑顔で言う碧依。
断る理由なんてなかった。俺も、もちろん大輔も。

笑顔で大きく頷くと、大喜びの碧依。こういう碧依が、可愛くて仕方ない。

小4の時芽生えた気持ちは、今までずっと消えることなく俺の中にあった。消えるどころか、大きくなりながら。
だけど今は、碧依がそばで笑ってるだけでいい。そう思ってる。




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