幼なじみ物語2
「百合‥?」


俺が百合に声をかけると、どんどん涙が溢れ出した。涙をこらえながら、碧依が百合の背中をさする。


「あたしも仲間でいいの?あたし幼なじみなんかじゃないのに‥」


泣きながら言う百合に俺は笑いながら言った。


「幼なじみなんか関係ないだろ。仲間だと思ってなかったら一緒にいねーよ」


俺が言うと、大輔も続いた。


「俺たちにとって、百合も必要な存在なんだよ」


ほらな。やっぱりみんな同じ思いなんだ。碧依だって微笑みながら頷いてる。
百合が泣くから、俺たち3人の目からも涙が溢れた。
仲間っていいなって、この時思えたんだ。




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