幼なじみ物語2
大輔も一緒に部屋を出た。
隣の家に入ると、いきなり碧依の怒鳴り声が聞こえてきた。


「お姉ちゃん何やってんの!?陽太帰ってこなかったらどうすんのよ!!」

「ああーもう、そのうち帰ってくるって!!碧依は心配しすぎなの!」


どうやら陽太の家出のことでもめているらしい。陽太が苦笑いしながら俺を見上げた。
俺は恐る恐る2人に近付いた。


「あのー‥喧嘩中申し訳ないんだけど、陽太、うちにいた」

「咲姉、碧姉、ごめんね‥?」


2人の威圧に押され気味の俺と陽太に、笑いをこらえる大輔。


「陽太~!心配したんだからねっ」

「ごめん、碧姉」

「ほらっ、お姉ちゃんも!」




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