幼なじみ物語2
3年になって、俺らを待ち受けていたもの。それは受験。
正直、何も考えてなかった。行きたい高校があるわけでもないし、やりたいことがあるわけでもない。


「なぁー、大輔。進路どうする?」

「全っ然考えてない」


夕食後、俺の部屋で寝転びながらテレビを観る俺たち。
ふと思い出して進路について聞いてみたら、大輔も俺と同じ答え。


「だって、やりたいこともないのに高校なんて決められるかよ」


これまた同じ意見。さすが双子とでも言うべきか。




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