幼なじみ物語2
「碧依はどうすんだろうなー」


俺はベッドに寝転びながら呟いた。碧依はすごく頭が良くて、常にトップクラス。
当然高校もレベルの高いところに行くだろう。

俺は別に頭悪くはないけど、良くもない。
中途半端な俺が碧依と同じ高校に行くなんて無理だろう。


「そういえば俺、この前碧依の部屋でA高のパンフ見た」


大輔が呟いた。
A高とは、県内でもトップクラスの高校で、俺の成績じゃあとてもじゃないけど行けない。
今から頑張ったって到底無理だ。


「A高なんて行けっこねーよー」

「俺も無理」


大輔もそこそこ頭良いけど、A高までは達してなかった。改めて碧依の頭の良さを実感する。




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