幼なじみ物語2
それから俺たちは受験勉強を始めた。合格圏内って言ったって、油断は禁物だ。


「ああーもう、分っかんねー!!!」


俺は数学が苦手で、いつも平均以下。公式とかわけ分かんねーし、こんな問題解けるわけがない。

勉強を投げ出そうとする俺のおでこに、平手打ちがきた。


「さっさとやる!」

「碧依~、叩くなよ」

「叩かないと悟やんないでしょ」


いや、叩かれなくてもやりますけど。
さっきから何度も投げ出す俺に対して、何も言わずに黙々とやる大輔。


「お前、勉強飽きねーの?‥‥‥あ」




< 81 / 163 >

この作品をシェア

pagetop