幼なじみ物語2
くだらない喧嘩をする俺と大輔に、ついに碧依がキレた。


「ああーもう、うるさい!!2人ともバカだよ!!あたしもう、A高受ける!!」

「!!ごめん碧依!!ちゃんとやるから!!」

「俺も、真面目にやるしっ」


A高を受けるという碧依の言葉に、俺と大輔は必死に謝った。
そんな姿が可笑しかったのか、怒っていた碧依も呆れたように笑った。


「やっぱりあたし、2人とは離れらんないなぁ」


笑いながら言う碧依に俺たちも笑った。
どんなに喧嘩したって、気まずくなったって、俺たち3人は離れることはできないんだ。

空気と同じぐらい必要な存在。無いと死んじゃうってぐらい、俺たちはそれぞれが必要不可欠。

それは小さい頃からいつも一緒にいたから。
初めから1人なら、今2人がいなくたって寂しくない。
けど、ずっと一緒にいたからこそ、1人になるのが嫌だし、1人が怖い。

それは碧依も大輔も同じ。それぐらい俺たちの絆は、固く厚いものなんだ。




< 85 / 163 >

この作品をシェア

pagetop