幼なじみ物語2
「おい、碧依。今何つった?」


怒りを抑えながら碧依に問いかけると、碧依はそっぽを向きながらしらばっくれた。


「別にー、何も言ってませーん」


俺、キレた。


「言っただろうが!おい!」


キレたといっても、少し笑いながら碧依の頭を叩いた。


「きゃー!!暴力はんたーい!!」


騒ぐ俺と碧依を、全く気にしない4人。
なんかバカらしくなってやめた。


「ていうか、大輔も勉強してるよー」


乱れた髪を直しながら俺に訴える碧依。

俺は大輔を見た。確かに何かを必死に書いてるけど。


「碧依。あれは勉強してるんじゃねーよ。見てみろよ」




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