エセ王子様
「本当に人に頼ってもいいのかな?
迷惑じゃないのかな?」
瀬戸なんちゃらに言われた言葉がすごく胸に響いた・・・

きっと同情するんだろうとおもってた

けど全然違った



彼は私に大切なこと・・・忘れかけていたことを教えてくれたんだ





「・・・お前はずっと我慢してきたんじゃないのか??
なら少しは頼ってもいいんじゃないか。 誰も迷惑なんておもわねぇよ。」
この言葉は俺自身の胸に響いた・・・

まるで自分に言っているような感じがした

おれ自身がまだ闇の中でさまよっているからかもしれない



「ありがとう・・・。泣きたいときには泣く、笑いたいときは笑う。
 自分に嘘はつかない!!」
やっと自分の気持ちに素直になれた

ずっと心の中で誰かに助けを求めていたのかもしれない

もっとはやく気が付けばよかった



「そうしろ。自分に嘘をつくな。
たまには俺に頼ってもいいぞ」

「ありがとう」
やっと心から笑えた気がした
今まで我慢してきた私っていったいなんだったんだろう
ずっと素直に笑える日を心待ちにしてきたんだと思う



ありがとう・・・ 本当にありがとう
今日瀬戸なんちゃらにこの話をしてよかった



今日は私にとって新しいスタートだ

< 15 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop