龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
弱さゆえに
「新橋愛歌さんや」
『そんな……っ』
目の前が真っ暗になった。
愛歌さんは、
愛歌さんが、悠基のお姉さんなんだ……。
私はきっと、恋した人のお姉さんに恨まれてる。
……ううん。
私が、恨んでてほしいんだ。
心から私を憎んでてほしい。
だって、私が―――
「亜美ちゃん、どうかしましたか?
真っ青になってますよ」
『……』
私はぎこちなく笑い返すことしかできなかった。
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