龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
はぁ。
いつもの“男”を見せてもらわんとな。
俺は魂の抜けた悠基に近寄ると、ドスッと腹を殴った。
「ってぇ……」
むかつくことに、俺が殴っても声1つ漏らしよらへん。
いきなり殴ったのに、咄嗟に受け身とっとるし。
それに、なんちゅう固い腹筋や。
俺の手ぇが痛いわ。
「目ぇ覚めたか?」
でも、こんくらいの効果はあるやろ。
俺は、痛い手ぇを振り回しながら悠基に話しかけた。
この際どうでもええけど、俺、かっこ悪。