龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
そして、小さいときからずっと見てきた、幼なじみの翔の笑顔。
1番傍で長く見てきた笑顔を。
1番大好きな笑顔を。
ワタシガコワシタ―――
『……っはあ、はあっはあ』
急に呼吸が苦しくなってきた。
上手く酸素を吸えない。
『はあ、はあ、はあっ』
落ち着け、私。
今の私には仲間がいる。
前へ進めば、仲間が迎えてくれる。
……と、ここまで考えて愕然とした。
差しのべてくれる手をはねのけたのは、
私、だ―――