龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
至近距離でそんな瞳で見つめられたら、勘違いしちゃうよ……。
私たちは想い合ってるんじゃないかって。
好きな人から離れたくなかったけれど、期待して報われない方がもっと嫌だった。
だから放してもらえるよう、口を開きかけたけれど、悠基の方が早かった。
「あん時、決めたんだけどな」
そう言うと。
私がもう顔を逸らさないとわかったのか、私のあごを掴んでいた手を放し、自分の腕の輪に私を完全に閉じ込めた。