龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
『あんまり長く私を1人にしないでよ?』
「……ふっ。
うちの姫は、怒らせたら恐ぇからな」
―――笑顔で送り出すこと。
「行ってくる」
『うん』
言葉は少ないけれど、ちゃんと通じ合ってるって信じてるよ。
それから悠基が出ていって、ドアが閉まる音を聞くと、その場に座り込んだ。
大切な人を送り出すことが、こんなにも辛いなんて……!!
でも。
『私が悠基の言葉にうなずかなかったの、気づいてたかな』
“亜美、絶対に出てくんなよ”
『……やーよ』
いざとなったら、行くからね―――