龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
だけど、悠基が私の怯えを見逃すはずがない。
お願い、そんな心配そうな顔をしないで?
私は心配してもらえるような女じゃない。
私は、愛歌さんの―――
「亜美、大丈夫か?」
やっぱり安心する、悠基の声。
だけど。
「亜美、体調悪ぃなら保健室に……」
―――パシッ
ごめんなさい。
今は逃げることを許して……!!
「……あ、み?」
私は、呆然とする悠基とみんなを残して走った。
私を心配して、私の手首を掴んでくれた、悠基の手を振り払って―――