龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
「何でこんなとこにいんのか知んねーけど、いい女じゃん」
「おねーさん、こいつら始末したら遊んであげるから、ちょっと待ってなよ」
喧嘩中にも関わらず、こんなことにしか頭の回らない連中に呆れ果てる。
「……お前らこの方が誰だとっ」
そんなばかな男たちにくってかかる啓太を制して、私は男の1人へと擦り寄った。
近くにいる男たちの中で、1番偉そうな人を見極めて。
すると、今にも殴りかかりそうな殺気を放つ悠基が視界の端に映る。
悠基、お願いだからまだ動かないで。