龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
女を差別する男にイラッときた私は、悠基を押しのけて前に出た。
『その“女”に負けて痛い目見んのは、あんただから』
「……んだとぉ?」
『だけど、私が女だから本気を出せなかったとか、あんたなら言いそうだからね』
後でそんな言い訳ができないように、私がただの女じゃないってこと、見せてあげる。
『銀色の髪に水色の瞳の女、知ってる?』
私は前髪を少し横に分け、瞳の色を見えやすくしながらそう言った。