龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中


「んなの俺らの世界じゃただ1人、天姫に決まっ……て」




私は男が言葉を言い終えないうちにウィッグに手をかけ、長い銀色の髪をあらわにした。




「は、はははっ。んなばかな。
お前が天姫だとでも……?」



『相手がその“天姫”なら、相手に不足はないでしょ?』





気がつくと、口を開いていたのは私と前にいる男だけで、あとの人達は微動だにせずに私を凝視していた。


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