龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
*秋都side
〔秋都side〕
―――パシッ
……っ!?
今、何が起こった?
亜美が、手首を掴んでくる悠基の手を振り払ったんやんな……?
それも、思いっ切り。
何の躊躇いもなく。
さっきから、顔も真っ青なくせに笑おうとするし。
ほんま、どうしたんや?
「……あ、み?」
放心状態の悠基が声を絞り出したのは、亜美の足音が遠くに聞こえるくらいのときやった。
きっと、悠基の声は亜美に届いてへん。
追いかけんでええんか、悠基?