龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中
しばらくして、やっと悠基が口を開いた。
「……あいつがあそこまでして俺らから逃げたのは、それだけの理由があるからだろ。
しばらくは様子見だ」
……あんなぁ、悠基。
俺がお前から聞きたいんは、そんな言葉ちゃうねん。
「建て前はわかった。で、本音は?」
亜美が出てったドアをずっと見てた悠基は、やっと俺の方を向いた。
「今のが本音やなんて言わせへん。
何で追いかけへんのや?」
それにしてもこいつ、亜美がおらんとほんま無表情やな。
何考えてんのか、さっぱりわからん。