超短編 『招待状』 最後のディナー編
不意に意識が揺れた。

「あれ、どうしたんだろう」

本能的に危機感を覚えたが、どうにもならなかった。

近くにあった、椅子に座り込んでしまった。

「まだ、説明をしていませんでしたね。実はあなたをお招きしたのは、ある契約のためなんです」

「契約、、、」
俺は朦朧とする中で、意識を失わないように努力した。

「実は私たち世界中の企業と契約をしておりますのよ。それで、その企業から依頼を受けて社員をご招待します」

じゃあ、俺は会社に選ばれたからだ。きっとあの売れないドンゴロスちゃんを、、、売ったし、、。。

そういう思いと社長の顔が交錯した。

「それでここに来ていただいて、最後のディナーになっていただきます」

そうか、最後のディナーになるのか、、、、


えっ、『なる』って、どういうこと。。
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