出会いは密室で[完]
そういえば...
桐野くんって
何組なんだろう...。
あたしは図書室で
あのとき初めて会ったから
全然知らない。
「なにぃ?まぁた桐野?」
「ちっ、違うよっ!」
「あっ、桐野ッ」
「どこ?!」
茉那の指す方向は
すぐそこ。
てゆーか隣...。
あれ。
もしかして、隣のクラス?
「あ。」
桐野くんも
すぐ隣のあたしに気がついた。
「おはよー…」
「うん」
いま隣に居るってことは、
朝礼のときも
いつもすぐそこに居たんだぁ...
思いがけない事実を知り、
また今日から
2学期が始まろうとしていた。