出会いは密室で[完]
・・・?
聞き返してから、
ずっと南は無言のまま。
食器洗いを終えて、
小さな部屋が静まり返る。
「南?」
あたしは濡れた手を
タオルで拭った。
「俺さ、前から優科のこと好きなんだけど。」
やっと口を開いたかと思えば...
「なに?言いたいのってそれだけ?」
「そうだけど...驚かないわけ?」
その台詞に
あたしは首をかしげた。
「だって、昔から言ってくれてたじゃん」
『優科大好きっ。
18歳になったら、
俺と結婚してくれる?』
まぁ...
これは南が小4くらいの頃だったから
最近ではないか。