出会いは密室で[完]
どどどど
どうして桐野くんがここに...?!
「なに?」
隣の南は
すぐにあたしの異変を感じ取った。
「な、なんでもないっ...」
あわわぁ…
どうしよう、どうしよう...。
『俺がそばにいてやる』
ポンっと浮かんだフレーズに
耳を赤くするあたし。
なに考えてんだろぉもー…。
あのセリフ。
自分はすごく舞い上がっているのに
あれからあたしは
彼と普通に話すことが
出来なくなっていた。