出会いは密室で[完]
一生懸命
彼と目を合わせないように
顔を動かしまくるあたし。
「なにやってんの優科」
「ん、んーとっ...首の体操?みたいな」
「は?」
「最近肩こっててさ~」
「ふーん...」
あんまり納得してないみたいだけど...
南はそれ以上突っ込むことはなかった。
「あ。作家さん見えた。」
「えっ!うそぉ!!」
南の言葉に
過剰反応したあたしの声は、
半径数十メートルに
広がるほどの大きさだった。