出会いは密室で[完]




こんなに近くに
好きな人がいるってのに、


なにもできないあたしは...。



ただただ、
そばに居る彼の体温を感じて

心臓の音を
最小限に抑えることしかできない。



息が苦しいよー…。




「おーい優科ーっっ」



ん?この声は...


「南...?」



人ごみの中から
いとこの声が聞こえた。





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