出会いは密室で[完]




「ご、ごめんね桐野くんっ、あたし行くねッ...」



ナイス南っ。


こんな気まずい中で
やっていけないよ......。



桐野くんに一度も目を合わせることなく、

南の方へ向かおうとした。



「へ?」


手首に体温が伝わって
違和感を覚えたあたしは、



もう一度彼の方へ向き直った。



「き、りの...くん?」

「誰?」

「え…?」




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