出会いは密室で[完]
はぁー…情けないなあたしって。
1人で落ち込んで
勝手に...
うぬぼれちゃって。
あーあ。バカみたい。
「それより南ッ?さっき呼んでたのって...」
へ…?
なにが起きてる...の?
気づけばあたしは、
桐野くんの掴んでいた手首を
南にとられて、
唇を重ねられていた。
「...みみ、南?どうしたの?」
唇が離れたところで
我に返ったあたしは、
目の前に
あたしの好きな人がいることを悟った。