出会いは密室で[完]
「へぇッ、南くんもおっきくなっちゃってぇ~」
お母さんはなぜか
南を見ると、急におばさん口調。
「中3ですから」
「女の子にモテるでしょ?」
「いや...まぁ……」
やっぱりね。
南のルックスで
モテないわけがないよねぇ...。
「でも俺には1人、心に決めてる人がいるんで。」
「あらぁッ。それって私の知ってる人?」
これはまずいッ。
そう思ってあたしは
無理矢理、会話に割り込んだ。
「わっ!もう10時だぁッ、寝よ寝よっ。」
「なに言ってんのー?いいじゃない今大事な話...」
「いいから寝る!」