出会いは密室で[完]




スー...スー...。


右隣りで寝息を立てているのは

さっきまで
相当はしゃいでいたお母さん...。



「熟睡じゃんか...」


クスッと笑ったあたしの声を聞いた

左隣にいる南は
あたしの名前を呼んだ。



「優科起きてんの?」


「う...うんっ...」



相変わらず目線はそらしたままで
受けこたえるあたし。



「こっち向けよ...」

「へ…?」

「こっち向いて。」





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